「部活、辞めたい」…子どもがそう言い出したとき、どう受け止めればいいのでしょう?
「部活、辞めたいんだけど…」
ある日、子どもからそう言われたら、保護者として戸惑うのは当然です。
「どうして?」「もう少し続けたら?」「せっかく入ったのに…」
そんな言葉が頭の中をぐるぐる巡るかもしれません。
頑張ってほしい気持ちと、無理をさせたくない気持ち。
その両方があって、どう声をかけてあげればいいのか悩みますよね。
辞めたい理由は、決して“甘え”とは限りません
子どもが「部活を辞めたい」と言い出すとき、多くの保護者の方はまず、「何があったの?」と理由を聞かれると思います。
- 人間関係に悩んでいるのかもしれない
- 思っていた活動内容と違ったのかもしれない
- 勉強や家庭とのバランスが取れなくなったのかもしれない
- ただ、なんとなく気持ちが続かないのかもしれない
その理由が何であれ、「辞めたい」と口にするまでには、それなりに子どもなりの葛藤や迷いがあったはずです。
大人から見れば「もう少し頑張ってほしい」と思う場面でも、子どもには“限界”だったり、“これ以上は難しい”と感じることがあります。
「気合が足りない」「我慢が足りない」と思ってしまいそうになる気持ちも、よくわかります。
でも、辞めるという選択には、勇気がいるのです。
「辞めたあと」のことも、一緒に考えていけたら
辞めること自体が“失敗”ではありません。
ただ、辞めたあとにぽっかりと心に穴が開いてしまうこともあるのが、部活という存在の不思議なところです。
- 毎日あった居場所がなくなった
- 友達と少し距離ができたように感じる
- 何となく後ろめたさが残る
もし、そんな気持ちになっているようなら、「辞めて終わり」ではなく、次の一歩を一緒に探してあげてほしいと思います。
たとえば…
- 興味のある別の部活があるかどうかを、何気なく聞いてみる
- 本人が気になっている活動を、一度だけでも見学してみる
- 「別に無理に入らなくていいよ」と、プレッシャーを外してあげる
大人が先回りして答えを出すのではなく、「どうしようか?」と寄り添う形で聞いてあげるだけでも、子どもはずいぶん気持ちが楽になるものです。
「また始めたい」と思える日がくるかもしれません
中には、しばらくしてから「やっぱり別の部活に入りたい」と言い出す子もいます。
そんなとき、また不安もあるはずです。
- 「どうせまた辞めるんじゃないの?」と周りから言われるかもしれない
- 「前の部活をすぐ辞めた子」と思われたくない
- 自分でも「続けられるかどうか」自信がない
でも、そこで一歩踏み出そうとする姿勢は、とても立派なこと。
実は「もう一度チャレンジする」って、大人でも簡単にできることじゃないんですよね。
冷やかしや陰口は、正直、ゼロにはなりません。
でも、それは長くても2ヶ月くらい。新しい場所でがんばっている姿を見せるようになれば、周りの態度は自然と変わっていきます。
部活は、必ずしも“楽しい”だけの場ではないからこそ
私自身、これまでたくさんの子どもたちを見てきて感じるのは、部活というのは「楽しいからやるもの」というよりも、「つらいけど、その中にたまにごほうびみたいな嬉しい瞬間があるもの」だということです。
- 厳しい練習の中で、自分なりの成長を感じられた日
- 顧問や先輩にほめられたとき
- 試合で勝ったあとにみんなで喜びあった瞬間
そういった経験が、子どもにとって「やってよかった」と思える何かを残してくれる。
だから、「またがんばってみたい」と思えるなら、ぜひ背中を押してあげてほしいなと思います。
さいごに:親としてできることは、「見守ること」かもしれません
子どもが何かを辞めるとき、そして新しく始めようとするとき。
親にできることは「答えを与えること」ではなく、「見守り、支えていくこと」なのかもしれません。
- 辞める決断を否定しない
- 次のステップを焦らせない
- でも、挑戦したい気持ちには「応援してるよ」と伝える
そのひと言ひと言が、きっと子どもの心に残ります。
もし今、お子さんが迷いながらも前を向こうとしているなら、どうかあたたかく背中を押してあげてください。
そのチャレンジが、いつかきっと、子どもにとってかけがえのない経験になると、私は信じています。