勉強法を探すのはもうやめた。私の答えはこれだけ
勉強法に迷子になる前に──オタクの私がたどり着いた結論
私は、自他ともに認める「勉強法オタク」です。
書店で「学習効率アップ」「成績が劇的に伸びる!」といった文字が目に入れば、即購入。これまでに読んできた勉強法関連の書籍は、おそらく50冊を超えていると思います。電子書籍も含めれば、もっと多いかもしれません。
読み漁る理由はただひとつ。「もっといい方法があるのではないか?」という期待。
ページをめくるたびに心が躍ります。
- 「へぇ〜、こんなやり方があるんだ!」
- 「おっ、これは前に試したやつだ」
- 「なるほど、これは新しい視点かも」
どの本も、それぞれに説得力があって、「よし、これでやってみよう!」という気持ちにさせてくれます。
でも、ある時ふと思いました。
“これ、矛盾してない?”
ノートは取る?取らない?意見バラバラ問題
ある本にはこう書いてあります。
「ノートなんて時間のムダ!教科書に直接書き込め!」
ところが、別の本にはこうです。
「ノートは記憶のための最高のツール。とにかく書け!」
どっちが正しいの?
……いや、たぶん、どっちも正しいんです。
著者の経験、研究対象、伝えたいことが違うので、それぞれの立場で「一番効果がある方法」を伝えてくれているだけなのだと思います。
でも、読者である私たちは迷ってしまいます。
「じゃあ私はどうしたらいいの?」
これが、勉強法オタクの最大の悩みです。
毎回やり方が変わると、結局何も定着しない
本に書かれていることはどれも魅力的。でも、それに飛びつくたびに、やり方が変わってしまう。
- 「今日は色ペンでまとめよう」
- 「いや、やっぱり書かずに音声で復習だ」
- 「そもそもインプットよりアウトプット重視だよね?」
……こうして、いつまでたっても自分の“型”が定まらない。
つまり、迷いが学習の足を引っ張ってしまうのです。
せっかく時間をかけて勉強しているのに、方法にばかり意識が向いてしまい、本来の目的である「理解」「記憶」「定着」がおろそかになる。
これは本当にもったいない。
勉強法は「お気に入りの一冊」にしぼるのがコツ
だから、今の私の結論はこれです。
「勉強本は一冊にしぼれ」
いろいろ読みたい気持ちは分かります。でも、選んだ一冊の内容にしっかり取り組んで、迷わず継続すること。それが、結局は一番効果的でした。
どんなに良い方法でも、途中で別の方法に目移りしてしまっては効果は出ません。方法に一貫性をもたせることで、はじめて「自分の型」が見えてきます。
そして大事なことをもうひとつ。
勉強法は、テストに出ません。
方法ばかり詳しくなっても、得点にはつながりません。実際に「問題を解ける」ことの方が、ずっと大切です。
「勉強の方法」でつまずくのはもったいない
もちろん、勉強法を考えること自体は悪いことではありません。効率を上げたり、集中力を高めたり、自分に合ったやり方を見つけるのは大切なプロセスです。
でも、そこに時間をかけすぎて「本来の勉強」が後回しになってしまっては、本末転倒です。
「このやり方でしばらくやってみよう」と腹を決めて、迷わず突き進む。その方が結果的に伸びるし、達成感も得られます。
まとめ:あなたの「これだ!」を信じて
私がたどり着いた結論。
それは、「信じられる一冊を見つけたら、それに従ってとにかく続ける」こと。
方法を考える時間があったら、問題を一問でも多く解く。
その方が、確実に成績は伸びます。
勉強法オタクだった私だからこそ、声を大にして伝えたい。
「方法に迷いすぎないで。自分の学びに集中しよう。」
それが、遠回りに見えて、いちばんの近道かもしれません。