いつの間にか
得意料理がいつの間にか子供が好きなものになってた
彼氏に作った手料理、おいしいと言ってくれた。
嬉しかった。
でも、心から自分の料理がおいしいと思ったことはなかった。
子供に歯が生え、少ししゃべれるようになった頃、嫌いなものができ始めた。
とある夕食、あっという間におかずがなくなった。
「また作って」と言われたとき、初めて自分の料理に少しの自信をもてた。
大人とは違う、うらおもてのない純粋な「おいしい」。
周りに気を使い過ぎる私にとって、子供のそれが、本当であることにちょっと嬉しかった。
子供の栄養を考え、苦手なものでも食べてほしいと献立を考える。
子供の好きなものを作るときは、喜んでくれる顔を想像してしまう。
「今日は、あれを作ってあげる」と子供に話す。
台所、足元で、まだできないのかと覗き込む。
邪魔だと言いながら味見をさせる。
得意料理がいつの間にか子供が好きなものになってた。
お母さんの大切なお子様を大切にします