実績

熊本高校に〇〇名合格!濟々黌に〇〇合格!という華々しい数の実績は早稲田スクールさんや英進館さんに今のことろ勝てません。個人塾の良さに一人一人の生徒とちゃんと向き合える。そのことが最大のいいところだと思っています。ここでの実績として紹介するのは、有名高校に〇〇名合格!という数ではなく、一人一人と向き合った結果、彼らの成長と成績、日々の努力の結果。これを実績として紹介いたします。(こういう書き方だと心配される方もいらっしゃると思いますが、ちゃんと、有名四校にも合格させています)

学力の高い子をさらに伸ばすには


この生徒は、入塾の時から上の順位を取っている子でした。ある程度の学力がある場合、「これ以上、何をすればいいかわからない」という悩みを持つことが多いようです。彼の特長は、成績がいいのに謙虚で素直でした。当たり前のように感じられるかもしれませんが、成績がいい子供の場合、素直そうにみえて、意外に頑固です。自分の持っているやり方でそれなりの成績がとれるのでそれを変えようとしません。それがこの生徒にはなかった。私の助言に耳を傾け、実行してくれました。時には「そのやり方は捨てよう。」という話もしました。保護者さんからは、先生を信頼してくれているようです。と話してくれました。だから素直に聞いてくれていたのかもしれない。と、いいようにとらえています。
 具体的に、塾のテキストは使用せず、学校の教科書での勉強、とくに英語と社会を徹底させました。意外に思うかもしれませんが、最強の教材は教科書とノートです。英語は本文の暗記をさせました。塾教材の秀でているところは、文法の強化です。英語が苦手から普通という生徒には文法の勉強はマストです。それができていないと点数が上がりません。が、英語が40点を超えるような得意な子に文法をこれ以上させても伸びにくいと私は思っています。そこで教科書の本文暗記をさせました。本文暗記することのメリットは、定期テストで本文の抜粋が出題されたときに楽に点数が取れるだけではありません。英語の受験問題では”感覚”で解く問題があります。暗記の範疇を超える前置詞を使用した並び替え、ネイティブが使うような文法に当てはまらない長文の一節など。その”感覚”を鍛えるためにも、本文暗記は有効だと思っています。実際、熊本公立の受験時の英語の点数は44点という高得点をだしました。各教科40点をとれば熊本高校に合格とされていますので、44点はいい点数です。
 社会も苦手か普通という生徒ならば、とにかく暗記第一主義です。一般的に言われている「社会は暗記だけでしょ」と言われている通り、とにもかくにも暗記にすべてをかけます。(塾を長くしていると、たかが暗記ではないと思います。暗記は誰でもできる”簡単なこと”とではありません。これについてはまた別でお伝えできればと思います。)が、それ以上を望むなら、時代や出来事の流れを理解整理することが必要です。そのために必要な教材ははやり教科書になります。

 やる気の出させ方について。「今年度中に1桁の順位に1回入れたらいいね。」いいね。という言い方にしました「入るぞ!」という言葉かけは使いませんでした。それは、彼が、結果よりプロセスを重んじる子だったからです。プロセス重視の場合、順位という数字で努力を図られるのが嫌いです。順位ばかり言うと、やる気を失うケースもあります。それはわかっていますが、プロセス重視の子でも、やはり、目標順位は意識させます。受験には点数という数字が現実になるためです。
 一度1桁を達成したら、次は、1桁の安定です。何事も順番です。そして頃合いを見計らい「1番いけそう?」と聞きました。1番の子は天才系だと思います。勝てる見込みは少ない。そのことは本人が一番わかっているようで、「1番の子、凄すぎますよ」と柔らかに話してくれました。彼が1番にあまり興味がないことは、わかってます。それでも、1桁をとったときの彼の嬉しそうな雰囲気をみましたので、もう一度喜んでもらおうと欲張りな私。「1番とろう!」という声かけではなく「1番狙ってみたら。狙うのは自由じゃん。1桁を数回とっているので、狙える資格もあるとおもうよ。」と、メンタルブロックを外すような言葉をかけました。
 2番が最高順位となりました。それでも、その時の嬉しそうな雰囲気がもう一度見れたので私も嬉しかったです。

まずは、平均点と順位を! ① -授業態度を変えることが近道-


学校の授業で、黒板の字をノートに写す。そして、学校の先生の話に頷き、聞いている。ように見える?寝る子や、ノートに落書きをする子もいる中、ちゃんと授業を受けています。受けているように見えます。平均点を目指す多くの子供はこのような授業の受け方をしているそうです。学校で注意されることもありません。態度はいい。力を入れているところがどうやら板書と頷きのようですが…
 授業の受け方は3つあると言われています。上位の子との違いは何か。できる子は授業中に理解している。という点が大きく違います。当たり前すぎましたかね。では、これにデータを加えます。授業中に理解している子は40%。板書と頷きに力を入れている子は60%とるそうです。そして、その60%が平均点以下の子供。ということになります。(『同じ勉強をしていてなぜ差がつくのか-石田 勝紀 著』より)つまり、学校の授業の受け方を変えることで、平均点を超えていくということになります。
 彼女は、ノートがきれいでした。字も綺麗で、いくつかの色ペンを使い、女の子らしいノートでした。幼少の頃、子供は褒めてもらいたがり屋さんです。そして、褒めてもらったことが生きる上での正しいことになります。字が綺麗ね。と褒められた場合、それが正しいことになります。ノートが綺麗ね。と友達に言われれば、もっと綺麗に描こうとします。授業中のバランスが悪いな。と彼女に対して思いました。綺麗に書くことは悪いことではありませんが、こと、授業に関していえば、内容理解が最優先となります。学校で自学ノートの宿題があれば、やはり教科書の写しが多くなります。きれいにまとまっているものですから、学校の先生からAとかかれ丸が貰えます。彼女はまた嬉しくなります。理解からまた遠くなり悪循環です。
 学校の授業を理解する受け方をしてもらうにははどうしたらいいか。学校までついていけません。そこでとった対策は、白紙一枚に学校の授業を思いだして書いてもらう。ということでした。塾の最初に白紙を一枚渡し、書いてもらいます。塾の最初に渡すものの、ぜんぜん埋まらなくて塾が終わるまでなかなか書けないという状況になりました。後になって、彼女はこう話しています。「塾なのにプリントとかをするのではなく、紙一枚に書くだけで塾が終わるので、ぼったくり塾だ。」と思ったそうです 笑。徐々に白紙に書いていく内容も増えていきました「白紙に書くために塾にきていたけど、少し成績が上がってきたら、嬉しくて、そして、先生の言っている意味もわかってきました」とも話してくれました。
 当教室でも時々授業をします。彼女はうなずくことがなくなっていき、目線のみでバシっとアピールするように成長してくれました。

保護者の方からの声




まだまだ頑張って欲しいところは多々ありますが、この春季講習中に初めて塾から帰宅後自主的に宿題に取り組む姿をみました。とても感動しました。今の気持ちを忘れずに続けていってくれることを期待しています。

まずは、平均点と順位を! ② -自主性だけに任せるのではなく、勉強をされるという強制も必要-

平均点を目指すにも、その学力は様々である。もう少しで平均点の子供もいれば、その距離すら遠い子供もいます。
 プラスの要素から考えることもあるが、負の要素から考えることも大事にしている。平均点をとれていない子供はどういった状況なのかを考え、より良い方向に進むように対策を練る。子供の分だけ理由があるが、原因は3つに絞られると考えています。

  • テスト範囲が終わっていない
  • 暗記ができていない
  • 理解ができていない

この3つです。”復習できていない”も入れたいのですが、復習するにも、暗記した内容や理解した内容がないので復習のステップまで行くのは先の段階となります。

 彼は、入塾の時の面談で、「俺、マジで塾通うの?」という雰囲気をだしていました。あきらめが悪い子供でした。さすがに、ここまでくれば嫌でも覚悟を決めるものですが 笑。
積極的なのは保護者さん。うわさ話や、ホームページの記事をよみ、当教室に通わせたい。と、体験授業を申し込んでいただきました。本当にありがたい。しかし、彼はその体験授業でも集中力がなく、静かに学習している他の生徒に話しかけ邪魔をするという始末。後にも先にも体験授業で叱ったのは彼だけでした。
 私の力ではうまくいくかわかりません。と、断ることも責任であると私は思っています。当教室は、体験授業が終わった後に、そのままの解散になるため、解散した後に、保護者さんに電話をし、体験授業での内容を伝え、申し訳ありません。と断る話をしました。翌日、保護者さんから電話があり、よければ入塾をさせてもらえないだろうか。とお願いされました。「お母さん、次の塾いつ?塾、楽しかったよ」体験が終わった後の子供の第一発生だったそうです。前向きな子供をみて、断られたことを言いきれなかったと、電話していただきました。
叱られたにもかかわらず!?と驚ました。そういえば、叱られた後にシュンとすることもなく、ケロッと気にしてなかったけど、気にしないタイプの子供なのかな…。それでも“楽しかったから行きたい”と言ってもらえるのはうれしく、彼にとって自分がどれだけ役に立てるのかを改めて考え、「体験での様子からも、きっと注意されることが多くあります。それでもよろしければ、精一杯指導させていただきますが、よろしいでしょうか?」と伝えると、よろしくお願いします。と、入塾となりました。叱られるとわかっていても入塾されると決めた保護者さんの気持ち。子供の成長のためという考えであろうが、私にできるだろうか。かわいそう…と自分の娘に思ってしまう。叱る立場で矛盾しているが、だからこそ彼にできることを頑張ろうと思った。
 カリキュラムは、白紙に学校の授業を思い出して書かせる。という方法をしてもらった。過去のこの方法で上がった生徒がいただけに少し自信もありました。しかし、彼の授業態度はよくなく、思い出そうともせず、困りました。それでも見守るという“待つ”の姿勢は大切。だから待ちました。3日目が終わり、成果なし。さすがに待てない!別のカリキュラムに変えました。が、それもうまくいかない。当然成績も上がらない。うまくいかなかったカリキュラムも、ああだこうだと自分の中で考え、「これだ!」というものでした。はぁ。というため息の一つを出していた若い時。
 今は少しベテラン講師。だから、動じない。ふぅ。くらいの深呼吸。そんな簡単に人である生徒をどうにかできるものではない。と思っています。こうすればああなるのは、説得力があるように書かれた教育本くらいなものだ。うまくいかないことは想定内です。私も強くなりました。
別の勉強方法のやり方で、チェックマークリストというカリキュラムを考え出しました。
テスト範囲が終わっていない状態でテストに臨んでいるが、実際にどれくらい終わっていないのかを彼と私で共有することと、暗記理解をできたら講師がチェックすることで、我々も安心するというカリキュラム。いろいろと工夫して熱くなってつくったカリキュラムであったが、ふと気づきました。皆さんが思っている通り、「どこかで聞いたことのある勉強法だね」そう、ありふれたこと。特別なことをしているわけではなかったのです。熱っぽく作って、結局王道の方法に戻ってる。そんなものかもしれない。とまた勉強になりました。
ほぼ毎回の講師チェックのために理解と暗記をさせられる。ボーっとしていたら「時間、かかりすぎとる!」と注意される。子供は自立するとどんどん自分で進めていくことを知っているし、当教室のスタイルです。が、その前の基礎の状態で子供の成長が止まっているのなら、強制であっても腰を浮かしてあげることは必要であるという考えになっています。時間がかかったが、彼も平均点まで上げることができました。時間がかかった…いや、時間をかけても上げることができなかった生徒もいます。あげることができたのではなく、彼が自分の力であがった。私はそのお手伝いができたのだと思います。子供の手柄を講師の手柄にしたらいかんですね。
3年の夏休みも集中に関する注意は続いていた。“他の生徒の邪魔をする”ことはすぐになくなった(私の雷が落ちるので)。秋ごろ、ようやく注意されることも叱られることもなくなりました。すごい嬉しく「がんばってるね」と言いたいところだが、入塾から集中して頑張っている子供のほうがすごい。だから、彼に「すごくはない。ようやく土台ができたね。当たり前のことができるようになったと思いなさい。」と話し、続けて「ただ、私はうれしいです。めっちゃうれしいです。」と話しました。

才能があるかはやってみないとわからない

今だったらどう指導するかと考えてみました。
1.彼が「先生、俺、一番狙うよ!」と言われた時に「わかった」とだけいう。否定も称賛もしないスタンスだ。「いいね、いこうぜ!」と信じてもらったから彼も70番まで上がったのではないか。と自問する。いや、彼には才能があった。ピグマリオン効果を期待せずとも、成績は上がったであろう。自分に厳しくするならば、彼の目標である1桁を達成させることができなかった点の注目するなら講師は信じるだけではだめだ。

2.彼が100番内に入った時に、一緒に喜ぶことはないだろう。すごいとも言わないだろう。凄くない。それが、君の当たり前である。と認識させることに力を注ぐ。褒めて伸ばすなどと子供をコントロールすることがおこがましい。

3.彼が何をしたかを感覚ではなく、記録させておく。当時は、できなかったところの分析ばかりで、弱点克服に力を入れすぎていた。勉強を楽しむことと、自信を持たせるためにも、できたところを事実として記録させる。

これが今の自分のベストの修正だと思う。これは、今のベストで、私も成長するので、将来変わるのは間違いないが…

当教室の土台にある考えは自立学習である。生徒自らが考えた勉強し、成績を上げるための工夫をし、計画を練り目標を達成してく。これは社会に出て必要な能力になる。いわゆる”考える力”である。
  塾を立ち上げて数年した頃の話。彼は勉強のやり方がわからなかっただけで、実際やり方のコツを掴むとすぐに成績が伸びていった。平均点を大きく下回る成績から平均点どころか、上の中の成績を納めて卒業していった。
託麻中学校でいうと、平均の順位は150番前後になる。平均の次は100番内。という目標を掲げるケースが多く、次に50番内となる。100位以内の子供は基本的にちゃんと理解をしてテストに臨む。50位以内に入る子供、しっかりと勉強して取る子もいれば、家で勉強するのをあまりみたことがない。という子供がいる。いずれにしても、地頭がある程度ないと入れない順位である。
 彼は入塾したとき、200番を超えるいわゆる”勉強が苦手”のグループの生徒だった。彼は入塾してすぐにこう言った。「先生、俺、1番になる」周りに生徒がいたが恥ずかしげもなく言った。託麻中学校は県内トップ5にはいるマンモス校。当然1番になる子は、才能がある。基本的に、熊本高校に合格、年度によっては他県の有名私立受験を検討するくらい。が、当時私はバカのイケイケ塾長で、願うだけでそれができると思っていた。それが悪いとは思わないが、今は、正しい知識とそれを得るための失敗した経験がなければ、気持ちだけではリーダーは務まらない。その考えが昔より強い。ピグマリオン効果の表面だけをなぞって熱い先生気取りだった私はこう言った。「いいね、いこうぜ!」表面ではなく、心の底で燃やしている熱もかっこいいことを昔の私に言ってやりたい。
 彼は才能があった。一度のテストで平均を超え、2度目のテストで100番内に入った。友達に「俺、100番内」といえば、「おぉ、やるじゃん」か、友達によっては「すげーね!」と言われる。私も、2回しかやってないのにこの爆上がりは見たことない!すごいじゃん!と褒めた。
その後、70番前後で上がりどまった。そこからやってもやっても変わらない時期が続いた。落ちることがなかったのは、まだ上をねらっていたからだろう。でも、1番とは言わなくなっていた。作戦会議と問題の分析を彼とやることにした。今は当たり前のように取り組んでいることだが、その当時は初めての試みだったと思う。勉強をただするだけで上がってきたのはここまでだと自覚し、勉強の内容や目標を再度確認。テキストなどの問題を考えることから”勉強自体を考える”ことを日々意識してもらった。50番内に入った。3年の秋だった。そして、それが最高順位になった。

当時、私は勘違いしていた。200番の子を30番代まであげたぜ!いえい!こんな具合。たちの悪いことに、信じればあがるんだ!という方程式を打ち出してしまった。彼には才能があったのだ。塾を開いたばかりのビギナーズラックがあったのだろう。才能のある生徒が入塾してくれたにすぎない。その後、信じるだけでは、気持ちだけでは生徒の成績を上げることができないことがわかった。それと同じくらい大事なこと。それは 正しい知識と指導する技術を身につけること。である。

私は、たくさんの勉強方法を知っています。そして、一つの勉強方法が全ての子供に当てはまらないことを知っています。だから、その子にあった勉強方法や言葉かけを一人一人変えなければいけないと思っています。

私は受験の神様ではありません。すべての生徒の成績をもれがなく四校に通せるくらいに爆上げすることはまだできていません。正直な実績を上げると、成績の上がり方に満足がいかず、当塾を退塾していった生徒もいます。うまく上げることができなかった。これも実績です。力及ばず、申し訳ないと感じこの悔しさにはなかなか慣れなません。入塾してくれた子供の成績をもれなく、納得のいくところまで、いや、それ以上の成績を達成させてあげる。この目標は変わりません。きっと10年前に比べると、”すべての”に近づいてきていると思います。私自身も成長しています。まだまだ未熟な私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

ご挨拶(小さい場合、拡大をクリックしてください)

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白石泰宏プロフィール


白石泰宏(しらいしやすひろ)1980年生まれ。国立熊本電波高専電子工学科卒業後、航空自衛隊に勤務。退官後、海外に15か月の留学。家庭教師、大手・個人塾講師を計3校経てひまわり教室を開校
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