謝るって結構勇気、いりますよね。

先日、路上で遊んでいた近所の子がボールをうちの庭に入れてきた。
「すみませ~ん、ボール取らせてくださ~い」
と声がして、「ど~ぞ~」
と大きな声で返した。
なんだか、すごく恥ずかしかった。

小さい頃、自分もバンバンよそ様の家にボールを投げ込んでしまっていた。わざとじゃない。ノーコンがグループには必ずいて、それが自分だったりする。

1回2回なら、まだ元気に、「とらせてくださ~い」といえるが、回数を重ねるごとに、子供なりに気を使う。

気づかれないように、こっそりボールを取り始める。棒を使ったりして、近くに手繰り寄せたり。
「先生、すみませんでした。」
と生徒が謝ってきた。
宿題をしてきていなかったのだ。
「うおっ、してないのかっ!」と言い、「しかたないけん、今からやりなっせ。」とやらせた。
2,30分たった頃に、その生徒が、「すみませんでした。」と、宿題を提出してきた。
私は「えっ、」と驚いた。予想していなかったのである。「すみませんでした。」と言ってきたことに。当たり前のような光景だが、何があったわけでもなく、なぜかその瞬間、私の驚きがあった。宿題を受け取る時、素直に謝っているその生徒に感動していて、「すげーじゃんっ!ちゃんと謝れるって、すげーじゃん!」って、言いそうになった。けど、「あ、あぁ、今度はよろしくよ。」と半端な声掛けで終わった。
挨拶をすると褒められる。
「ごめんなさい。」「すみませんでした。」も一つの挨拶なのに褒められることが少ない。
勇気がいるのは「ごめんなさい」。悩んで考えて、反省して。その「ごめんなさい」は重い。
「元気にあいさつできて偉いわね~」は言いやすい。
「素直に謝れて偉いね~」とは言いにくい。
褒めにくいけど、その勇気ある行為にもなんらかの言葉をかけたい。
お父さん、お母さん、あなただったら、なんと声をかけますか?


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白石泰宏プロフィール


白石泰宏(しらいしやすひろ)1980年生まれ。国立熊本電波高専電子工学科卒業後、航空自衛隊に勤務。退官後、海外に15か月の留学。家庭教師、大手・個人塾講師を計3校経てひまわり教室を開校
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