目線 パート2  -自分なりの研究―

よし、やるぞ!と、テキストを購入。モチベーションも最高潮。初めての問題ではあるが、「少しは分かるだろう。」という根拠のない自信が一瞬で砕かれた。開始数ページで、すでに分からない。本当にわからない。「なんじゃ?貸し付け、借りつけ?なぜ、右と左に分けるんだ!?」聞いたことのないフレーズ達が、パタリとテキストを閉じさせた。

初日終了。始める前のテンションがゼロになった。3日坊主どころか、1時間坊主。

 「これが勉強が苦手な中学生の気持ちかなのかっ!どうなんだっ!」

勉強は面白くないという意見が聞かれる。

はたして勉強は面白くないのか、それとも面白いのか。

初心にかえり、自分で体験することにした。それで少しでも生徒の気持ちを知ろうという試みだ。

内容は、簿記検定の3級を合格することを目標に、それまでの心の在り方を検証する。

特に、学校についていけない“勉強が苦手な子”を仮想した。教科書を開いてもチンプンカンプン。問題を解こうとしても「???」であると仮説を立て、それにより近いもの(予備知識ゼロの簿記検定)を受験しようと思ったのであった。

思ったところまではよかったが、これを実行すると殊の外ストレスがたまった。とにかく分からないのが面白くない。「なんだと!?は?」と、テキストに喧嘩を売っていた。

1か月後、だんだんと分かるようになってきた。喧嘩するほど仲が良くなるとはまさにこのこと。仲良くなる秘訣は言いくるめられること。自分の概念を殺すこと。解説、テキストが言っているならば、そうしましょう。しかたなく…と、素直に従う。そうすると、次の問題がうまくいく。「おっ、これは楽しくなってきた!」と調子に乗っていると、また、喧嘩。これの繰り返し。最終的には合格証明書と喜びのハグで終わることができた。

勉強は面白いのかどうなのか、ということについて、自分の体験に元づく検証

1、正直なところ勉強の最初は面白くない。

(だって分からないんです。)

2、途中途中で面白いと感じる。

(無理にでも続けていると「あぁ、そういうことだったんだ!」と気づくと楽しい)

3.しかし、それは長続きせず、面白いと感じなくなる

   (また分からない…とくじけそうになる)

4、しかし、それも長続きはせず、また面白いと感じる

   (分からなかった問題ほど解けたときに喜びが倍増!)

結論は、5割面白くなくて5割面白い。どうだろうか、中学生諸君、私なりに素直に書き留めてみたが、君たちに少しでも近づけただろうか…?


関連記事


おすすめ記事

ご挨拶(小さい場合、拡大をクリックしてください)

よく読まれている記事

  1. いつの間にか
    得意料理がいつの間にか子供が好きなものになってた彼氏…
  2. 熊本朝日放送からCM出演の依頼
    熊本朝日放送からCM出演の依頼がきちゃいました!…
  3. シンプル”よっこいしょ作戦!”
    背を向け合う母と子。2人は座っていて両者はまっすぐと正面…
  4. 自衛隊シリーズ -風呂-
    「一列横隊・・・ 集まれっ!」 脇を占め、手首は腰横…

白石泰宏プロフィール


白石泰宏(しらいしやすひろ)1980年生まれ。国立熊本電波高専電子工学科卒業後、航空自衛隊に勤務。退官後、海外に15か月の留学。家庭教師、大手・個人塾講師を計3校経てひまわり教室を開校
私の思い
プロフィール