読書感想文 -向山 洋一 著-

『どんな子だって勉強できる子になれる!』      向山 洋一 著

この本を選んだ理由は、タイトルどおり生徒の成績を上げる勉強方にさらに磨きを変えたいと思うからである。この本は小学校の先生が書いた本である。  いつも思うのだが、本にはいいことがたくさん書いてある。が、それをすべて吸収、自分のものにするのではなく、自分はこうしたほうがいいと思うのだが…と、自分のやり方と比べ本当に生徒のためになる方法を見出す。これを常に考え行動すること。

また、生徒にとっても勉強だけがすべてではない。このことを土台にして、勉強をさせるだけの先生にならぬよう心がける必要がある。といっても、塾講師。成績を上げねばお話にならぬのだが…。

とにかく、それはおいといておいて本題。

  • 「授業の4つの特徴より」説明は短く
  • 「うっかりミスの多い子には」

この2つの項目について述べる。

説明は短く

まず、説明は短く について

説明が長くなればなるほど生徒は分からなくなるとのこと。丁寧に説明することは大きな間違い。説明時間は許せて三十秒。
であるという。

確かに、長い説明をするくらいなら、その時間を“とかせ、考える”時間に当てたほうがいいと思うが、三十秒は短すぎでは??丁寧に説明することに関してもそんなことはないと思う。“すぎ”は良くないが、丁寧に越したことはないのでは??  が、説明が長くなるほど生徒は分からなくなる。というのは賛同してしまう。5回も6回も一つの問題を説明されると考えすぎて、分からなくなってしまう。そういった経験が自分にもある。さらには苦手意識さえついてしまう。そうなるくらいなら分かるまで強引に説明するよりも、あっさり「ここの問題飛ばそうか」くらいのほうがいい気もする。ただ、当たり前のことだが1回で短く説明切るこの能力に磨きをかければ、と思う。

うっかりミスの多い子には

次に、うっかりミスの多い子には

この項目を読んでいて気になったことは“集中”という言葉がかかれていないことだった。自分としては集中することで、ケアレスミスが少しは避けられると思っている。ここでは“見直しの習慣づけ”が大事だとしてある。その方法が二つ紹介されている。

一つに 正解選び

計算問題を10題くらい並べて、その答えを順不同に用意。そして、正解を選ばせる。一つでも間違えると当てはまらない答えが残ってしまい、正解を見つけるために答えの見直しをしなければならない。  結果、これを繰り返すことで見直しの習慣がついてくる。

もう一つに 間違い探し

10題くらいの計算問題を用意し、答えも書き込んでいく。そのうち一つの答えにはわざと間違った答えにする。

なるほど、これは面白い。特に後者、間違い探し。さらに発展させて間違えやすい計算式が間違えにくくなる。たとえば方程式の移行など間違えやすい。

x+2=5 答え x=7

6x =3 答え x=2

などとする。最初は、この答えを選ぶ。正解だと思う。が、他の9問はあっていて、他の問題もまた筆算する。が、どれもあっているのだが…むむむ…。その後、講師が教える。悩んだ分今後同じ間違いをしにくくなる。  こういったように、口で「同じ間違いをしないように」というより効果があるようなきがする。生徒自信が気付き、自分で修正してくれそうである。

何よりただ問題を解くよりとりくめると思う。  タイミングをはかり、この方法を取り入れていこうと思う。

数学を苦手とする生徒、得意とする生徒。二つにはっきりと分かれている教科といってもいいと思う。

自分がまだ学生のとき、数学の問題が分かると楽しかった。点数が高得点をマークしていた。だから、できない問題があると、悔しかった。分かる喜び、分からないときの悔しさ、それを伝えれたらどんなに良いだろうか。まずは、数学苦手な生徒に分かる喜びを知ってもらえるよう心がけていこう。


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白石泰宏プロフィール


白石泰宏(しらいしやすひろ)1980年生まれ。国立熊本電波高専電子工学科卒業後、航空自衛隊に勤務。退官後、海外に15か月の留学。家庭教師、大手・個人塾講師を計3校経てひまわり教室を開校
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