中学生の勉強法:問題集の使い方
問題集って、どう使う?―結果を変える「使い方」の話
新しい問題集を手にしたとき、なんだかワクワクしませんか?
「よし、今日から本気出すぞ!」
「この1冊で苦手克服!」
そんな前向きな気持ちでスタートを切る方、多いと思います。特に最初の数ページは、字も丁寧に書いて、〇つけもキレイ。気合も入ってる。
ところが、数日後にページをめくると…あれ?
5ページ目から真っ白――。
「また続かなかった…」という経験、ありませんか?
「買って満足」で終わらせないために
問題集を買うと、それだけで何だか“やった気”になってしまう。
でも、大事なのは「買ったこと」じゃなくて、「どう使うか」。
最後までやり切った問題集と、途中で放置された問題集。
見た目は同じでも、そこから得られる“結果”はまったく違います。
たとえば、同じ問題集を使っていても、Aさんはしっかり力がついて、Bさんはまったく成果が出ない。
それは「どんな問題集を使ったか」ではなく「どう使ったか」の違いなのです。
問題集には、まずは手をつける!
さて、では「どう使えばいいか?」という話に移りましょう。
一番おすすめなのは、いきなり解くこと。
「まだ習ってないし…」「教科書を見ながらのほうが安心」
そう思って、教科書やノートを見ながら問題を解く人も多いと思います。
確かに、その方法のほうが安心だし、ストレスも少ない。何となく“勉強した感”もある。
でも実は、そこで大きな落とし穴があるんです。
教科書を見ながら解くと、記憶に残らない!?
もちろん、教科書を確認しながら問題を解くのは一つの手です。
「今は覚えていなくても、あとで覚えなおすつもりで」
そんな意図で進めるなら意味があります。
ただ、実際のところ、多くの子どもたちは「覚えなおす」なんてしません。
やるのは、「調べて、書いて、〇をつけて、おしまい」。
こうなると、“解いたふり”になってしまう。
つまり、「勉強した気になったけど、実際には頭に残っていない」状態なんです。
わからなくてOK!だからこそ、解いてから復習
「じゃあ、何も見ずに解けっていうの?全然わからないんだけど…」
そんな声が聞こえてきそうです。
はい、正直に言います。最初から何も見ずに解くのは、楽しくありません。
わからない問題に当たると、自信をなくすし、イライラすることもあるでしょう。
でも、それでいいんです。
わからない問題にぶつかることこそが、本当の“学び”のスタート。
「なんでここがわからないんだろう?」
「どうすれば解けるようになる?」
と考えはじめた瞬間、脳が本気で動き始めるのです。
おすすめの手順
問題集を効果的に使うには、次の流れを意識してみてください。
- ① まずは何も見ずに解いてみる
→ 解けるところと、解けないところを自分で知る。 - ② 丸つけをする
→ 答え合わせは正直に。間違えたら、それが“伸びしろ”。 - ③ 教科書・ノートを見て復習
→ 「なんで間違えたか」を自分で見つける。 - ④ 間違えた問題をもう一度解き直す
→ この時点で初めて“理解した”と言えます。
このサイクルを繰り返すことで、「覚えたつもり」ではなく、「本当に使える知識」が身につきます。
「印刷された意味」を考えてみる
もし、買ったまま放置されている問題集があったら、ちょっとだけ想像してみてください。
その問題集、あなたにこう言ってるかもしれません。
「俺、なんのために印刷されたんだ…」
…ちょっとかわいそうですよね(笑)。
せっかく手に入れた問題集。
最後のページまで、しっかり向き合ってあげましょう。
最後に
「問題集をどう使うか」は、成績に直結します。
高価な教材じゃなくても、やり方次第で十分に力はつく。
大事なのは、“やりきる”こと、そして“自分の頭で考える”ことです。
ぜひ、今日から1ページでもいいので、
“自分の力でまずはやってみる”を意識して取り組んでみてください。
「続けていたら、ちゃんとできるようになった」
そんな日が、思ったより早く訪れるかもしれませんよ。