理由
英語が苦手な子。
「can の次は動詞の原形だよ」
解き解き解き
「いやいや、canの次は動詞の原形だぁぞ」
解き解き解き
「そうじゃなくて、canの次は動詞の原形なんだなぁ」
解き解き解き
なるほど。動詞が分かっていないようだ。
動詞を覚えさせるか…
いや、しかし、それで効果が出た生徒は今まで皆無
ここは、単語を覚えさせるというセオリーは無視して、この問題ページに乗っている動詞を確認させよう。
そう決めて、一つずつ動詞を教えた。
「何か気づくことある?」
「う~ん…」
「何でもいいよ、あるかな?」
「う~ん…」
分かってますよ。苦手な子って、間違う恐怖というか、恥ずかしいというか、そんな思いがあって答えにくいですもんね。
で、ここで、私から伝えては意味ないのですなぁ。だって、気づかせるとこで学力が伸びることを知っているから。
「多分、頭の中には、これかな?っていうのが浮かんでると思うんだ。それを聞かせて」
「前の方にある?」
待ったかいがありましたね。
「正解、前の方にあるよね。まだ一年生の内は、それを覚えていれば大丈夫だから。」
そんな感じで、一通り教えた後、
「なるほど、分かりました」
と言ってくれました。
し~か~し~
申し訳ないけど、それで分かってないのよね。
別に、あなたを疑うわけではないのですよ。
経験上、英語が苦手な子は、一回じゃ、分かってないのよね。
ということで、チェックプリントその2を実施!
やはり、間違えておりますな。
「さっきは、分かってたじゃないの!」
そう言いませんよ。それは、講師歴1年だった自分がいう事。10年もたつと、案の定…といったところですか。
別の教え方でアプローチとなります。
「can の次は動詞。これは、大丈夫だね。」
「はい、大丈夫です」
そうなんです。分かっているのになぜか正解しない。こんなことも現実あります。
「そしたら、動詞に波線を引こう。そして、主語にアンダーライン。これで確認しながらやってみましょうぞ」
チェックプリント3
ここで、正答数が一気に上がる。
生徒は「ふぅ」といったところ。
生徒は解放されたがっているようだ。
しかし、徹底的に攻める、チェックプリント4
しつこいのは重々承知。
時間を取りすぎているのも重々承知。
先に進めるのも手だということも重々承知。
効率が悪いのも重々承知。
ただ、そこまでやってあげないと、ダメ。
理由は、のちほど。
チェックプリント4
納得いく正答率。(現実、満点ではないことは良くある。しかし、私の判断で、これならOKという状況)
生徒は笑顔になる。
これが理由。
「やればできるな」と声をかける。
更に笑顔になる。
これが理由。
帰りのあいさつの
「ありがとうございました」
のボリュームが少し大きくなる。
これが理由。