うちの子、ちゃんと考えてるんだなと思える瞬間

教室が一瞬で凍るとき ~集中力と“恐れながら”の授業風景~

「基本、先生って怒らないよね」
そう言われることが多い私ですが、実は――
怒ると教室の空気が一瞬で凍りつきます(笑)。

もちろん、怒鳴ったり叱り飛ばしたりという意味ではありません。
ただ、「あっ、これはダメだな」と感じたときは、言葉のトーンが変わります。
それが生徒にも伝わるようで、空気がピリッとします。

でも今日は、そんな“逆鱗”の話ではなく、
ちょっと笑えて、ちょっと考えさせられる、教室での一コマをお話ししたいと思います。

生徒と一緒に考える「集中力の上げ方」

今日は、生徒たちに「集中力」をテーマにしたコーチングの時間を設けました。

ただ一方的に教えるのではなく、
“どうすれば自分は集中できるか”を自分で考える。
そういう時間です。

・集中できるのはどんなとき?
・集中するために、どんな工夫をしてる?

そんな問いかけをしながら、各自ノートに書いてもらいました。

なるほど、それいいね!

最初に発表してくれた生徒の答えは、
「時間を計りながら勉強するときです」

「おっ、いいねぇ!」
自分でタイマーを使うことで集中スイッチを入れる。大人でもよくやる方法です。
とても実践的だなと思いました。

次の生徒は、
「簡単な教科から始めることです」

「うん、それもいいじゃないの!」
気持ちが乗らないときは、まずは“できること”から始めて弾みをつける。
まさに“やる気のエンジン”を回す方法ですね。

そしてまさかの名言(?)

そして、3人目の生徒が言いました。

「恐れながら勉強するときです」

……一瞬、私の頭の中に「?」マークが浮かびました。
でも、他の生徒たちは大爆笑。
その様子を見て、私もつい吹き出してしまいました。

たぶん、言いたかったのは「恐れているから集中する」
つまり、「怒られたくない」「点数を落としたくない」
そういう“ちょっとした危機感”が集中につながる、という意味だったのでしょう。

言葉のチョイスに妙な礼儀正しさが混じっていたせいか、
妙にツボに入りました(笑)

「言い合える関係」がある幸せ

何が嬉しかったかというと、
こういうことを遠慮なく言い合える教室になっていることです。

もちろん、ただふざけていいという意味ではありません。
でも、自分の考えを出すときに、失敗を恐れずに口にできる。
笑われても、怒られない。
そういう空気ができているのは、何よりありがたいなと思います。

子どもたちから学ぶことも多いです

今回の授業は、私にとっても学びの時間でした。

集中の仕方ひとつとっても、
子どもたちがそれぞれ自分なりの方法を持っていることに感心しましたし、
「恐れながら」というちょっとした言葉のセンスにも、笑いと気づきをもらいました。

子どもって本当に、教える対象であると同時に、
こちらに気づきをくれる存在なんですよね。

おわりに:感謝の気持ち

こうして毎日、生徒たちと向き合いながら、
ときに笑って、ときに真剣に学び合える環境があることに感謝しています。

保護者の皆さまには、
「こんな雰囲気の中で、うちの子が学んでいるんだな」と、
少しでも感じていただけたら嬉しいです。

これからも、生徒一人ひとりとしっかり向き


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白石泰宏プロフィール


白石泰宏(しらいしやすひろ)1980年生まれ。国立熊本電波高専電子工学科卒業後、航空自衛隊に勤務。退官後、海外に15か月の留学。家庭教師、大手・個人塾講師を計3校経てひまわり教室を開校
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