熊本の公立高校入試、平均点ってどのくらい?
〜受験者平均点からわかる実力の目安と、今からできる勉強法〜
「よし、公立高校の過去問をゲット!やってみよう!」
そう意気込んで、50分×5教科のタイマーをセットし、いざチャレンジ。
なんとかすべて解き終えて、ドキドキしながら自己採点をしてみると…
「…え? 130点!? 学校のテストでは180点くらい取れるのに、なんで?」
こんなふうに驚いた経験、ありませんか?
でも、それはあなただけではありません。実は、それが“普通”なんです。
むしろ、多くの受験生が初めて過去問に触れたとき、同じように点数の低さにショックを受けます。
なぜ、入試の点数は低く出るのか?
まず知っておいてほしいのは、入試問題と定期テストは目的も内容もまったく違うということ。
学校の定期テスト(中間・期末)は、直前に学んだ内容の確認が中心。
基本的な知識を覚えていれば、ある程度の得点が期待できます。
しかし、入試はそうはいきません。
- 3年間の学習内容すべてが出題範囲
- 応用力・思考力を問う問題が中心
- 初見の文章や図表にどう対応するかがカギ
つまり、入試問題は「実力勝負」。知識の量だけでなく、「知っていることを使いこなせるか」が問われます。
そのため、定期テストで好成績でも、最初の過去問では点が伸びず、「やばいかも…」と不安になってしまう人が多いのです。
では、熊本の受験生たちは、実際どれくらいの点数を取っているの?
ここで参考になるのが、「受験者全体の平均点」です。
熊本県教育委員会が毎年公表している、後期選抜・普通科の5教科平均点のデータを見てみましょう。
熊本県 公立高校(後期選抜・普通科)受験者平均点(直近5年)
年度 | 国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 英語 | 合計(250点満点) |
---|---|---|---|---|---|---|
令和6年(2024年度) | 27.2 | 28.6 | 23.5 | 18.3 | 24.6 | 122.1 |
令和5年(2023年度) | 25.4 | 24.9 | 26.0 | 19.7 | 23.3 | 119.3 |
令和4年(2022年度) | 24.8 | 21.7 | 23.3 | 23.5 | 22.7 | 116.0 |
令和3年(2021年度) | 20.5 | 23.6 | 25.8 | 26.4 | 28.2 | 124.5 |
令和2年(2020年度) | 25.4 | 23.6 | 22.2 | 21.8 | 27.4 | 120.4 |
「130点」は悪くない。安心して対策を続けよう
このように、熊本県の公立高校後期入試では、受験者平均点が120点前後である年が多いです。
つまり、130点を取れていれば、平均以上の実力といえるケースもあります。
「自分だけ点が低い」と感じて落ち込む必要はありません。むしろ、その点数からどう積み上げていくかが合否を左右します。
教科別に見ると、どこで差がつく?
- 数学:応用問題で途中式の書き方や読解力が問われる
- 理科:資料読解・実験考察の問題が難しい
- 英語:長文読解の配点が高く、読み慣れていないと点を落としやすい
逆に言えば、この3教科を意識的に強化することで、合計点を大きく伸ばせるチャンスがあります。
過去問を解くときのポイント3つ
- いきなり本番形式にこだわらない:1教科ずつでもOK。考えながら解いていこう。
- 解いたら必ず見直し・分析をする:点数を見るだけでなく、原因を探すことが成長の鍵。
- 2回目・3回目にこそ意味がある:繰り返すことで「分かる」から「解ける」へ。
熊本市周辺の中学生・保護者の皆さまへ
熊本市南部には、公立高校への進学を目指す中学生が数多くいます。
特に以下の中学校に通っている生徒は、例年多くが受験にチャレンジしています。
対象校区 | 出水中学校 出水南中学校 日吉中学校 江原中学校 |
---|---|
対象地域 | 御幸木部/田迎良町/御幸西/出仲間/出水/萩原/日吉/馬渡/平成/江津/画図 |
最後に
「過去問を解いたら130点しか取れなかった」
それは、むしろスタートラインに立った証拠です。
本番で150点・160点…と伸ばしていけるかどうかは、ここからの努力にかかっています。
正しいやり方で、地道に、自分を信じて取り組んでいけば、必ず結果はついてきます。
がんばれ受験生!
焦らず、じっくり、そして着実に力をつけていきましょう。