出水南中学校 バスケ部
先日、夢タウン浜線まで買い物に行きました。行き先は100円ショップ。ついあれこれ選んでいたら、800円も使ってしまいました。でも不思議なもので、お財布から千円札が出ていっただけなのに、袋がパンパンになると「買い物したなあ」という満足感が湧いてきます。ちょっとうれしい気分になりました。
さて、買い物を終えて駐車場へ向かうと、そこで立ち止まりました。車の前で気づいたんです。
「カギがない……」
ジャフの会員証も持っていないし、スペアキーも家にある。仕方なくまた家まで戻ることにしました。少しがっかりしましたが、まあ、こういうこともありますよね。
その帰り道、中学校の前を通りました。出水南中学校です。そこから聞こえてきたのは、バスケットボールがコートでこするような音です。「キュッキュッ」という、小気味良い音が夕暮れの空気に響いていました。
ふと立ち止まり、子どもたちの練習に耳を傾けました。すでに日は落ち、薄暗くなっている中、コートにはまだ灯りがついていて、監督の声が遠くから響いてきます。「はいっ!」「もっと集中!」――声の張りから、みんなが最後まで気持ちを切らさず取り組んでいる様子が伝わってきました。
「がんばってるなあ」と思わずため息が出ました。昔、自分も汗をかいていた部活動のことを思い出しました。「はいっ!」と返事をする純粋な声に、こちらまで背筋が伸びる気持ちになりました。
中体連(中学校体育大会)ももうすぐです。高校や中学の部活のシーズンは、誰しも緊張と楽しさが入り混じる特別な時間だったと思います。これから大きな舞台に挑む出水南中バスケ部の皆さん、どうか全力を尽くして、仲間と支え合って、最高の夏を迎えてほしいと思います。
車の鍵を取りに行くために戻った道で、思いがけず胸が熱くなる光景に出会えました。