暗記が苦手だった私が試した、とっておきの工夫

正直に言うと、私は昔から暗記があまり得意ではありませんでした。覚える作業はどうしてもストレスが大きく、机に向かう前から気持ちが重くなることがよくありました。特に中学生の頃は「暗記は後でいいや」とつい後回しにしてしまい、受験が近づいてようやく「やらないとまずい」と感じて取り組む、そんな日々でした。

一生懸命に覚えたあとは「よし、やり切った!」という満足感があるのに、翌日になると抜け落ちている部分が多く、がっかりすることも少なくありませんでした。こうした経験を重ねるうちに、暗記に対する苦手意識はさらに強くなっていったと思います。

それでも、なんとか暗記科目の成績を維持することはできました。自分に合うやり方を探し、いくつかの工夫を続けてきたからです。ここでは、その体験を少しご紹介します。社会科の暗記に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

時間で区切って取り組む

私が最初に決めたのは、「量」ではなく「時間」で区切ることでした。暗記は長く続けるほど集中が途切れやすく、効率も下がりがちです。そこで「20分だけ集中しよう」と時間を決め、その間は他のことを一切せずに覚える内容に集中しました。

時間が来たらいったん区切って休憩を取る。このリズムを作ることで「まずは始めてみよう」と思いやすくなり、取りかかりのハードルが下がりました。さらに「終わったらゲームを少し」「テレビを見よう」など、小さな楽しみを用意しておくと、気持ちの切り替えにも役立ちました。

繰り返しと確認の習慣をつくる

暗記は1回で定着しにくいものだと割り切り、「忘れること」を前提に進めました。間隔をあけて何度も繰り返すこと、そして確認のタイミングを決めておくことがポイントです。

  • 学習直後:短い確認で抜けを把握
  • 翌日:もう一度ざっと通して弱点を補強
  • テスト前日・当日の朝:要点だけを素早く復元

さらに自分なりのルールとして「間違えたら、その範囲をもう一度やり直す」を徹底しました。手間はかかりますが、その分記憶が安定し、本番で思い出しやすくなりました。

人それぞれに合うペースと方法

友だちの中には、教科書を何度も読んでいるうちに自然と覚えられるという人もいました。コツコツ積み重ねるのが合う人もいれば、短時間で集中して一気に覚えるほうが合う人もいます。得意・不得意、集中力の続き方は本当に人それぞれです。

大切なのは、周りのやり方に合わせることではなく、自分に合った方法を見つけること。小さな工夫でも、続けることで確かな手応えにつながっていきます。

おわりに

暗記は退屈に感じやすく、成果が見えにくい場面も多いと思います。私自身、うまくいかずにやり直したことが何度もありました。それでも「時間で区切る」「繰り返す」「確認する」という基本を続けるうちに、少しずつ手応えを感じられるようになりました。

「どう進めたらいいかな」と迷うときは、まずは短い時間から始めてみてください。そして、必要であればいつでもご相談ください。これまでの経験をもとに、より合ったやり方を一緒に考えていけたらと思います。


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白石泰宏プロフィール


白石泰宏(しらいしやすひろ)1980年生まれ。国立熊本電波高専電子工学科卒業後、航空自衛隊に勤務。退官後、海外に15か月の留学。家庭教師、大手・個人塾講師を計3校経てひまわり教室を開校
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